
左から、一世を風靡した(?)GENTOSのEX-777XP。そのOEM版であるRAYOVACのSportsman Extreme、そして後継機であるEX-V777Dをそれぞれ持っている。一番最初に買ったのはRAYOVACのSportsman Extreme、その理由はその当時(2010年ころ)既に上位版のEX-888TFを持っていて、同じ暖色ではなくこれは白色だということと、1USD=80円台という円高な時代だったのでAmazon.com(US)から送料込みで買っても日本で買うEX-777XPより安かったのが理由。

そのRAYOVAC、使用頻度はそれほど高くないにもかかわらず壊れてしまって電池を入れると同時にフル点灯してしまい、スイッチが利かないので消せなくなった。電池を抜いておけばいいわけだが何ともよろしくない。修理してみよう、と思って分解すると、中央にコントロール基板が一枚入っているだけである。

概ねこのようになっているっぽい。っぽい、っていうのはIC1がマスクされていて細かいところはよくわからないのでピン番号等は不明。おそらくカスタムICであるがSW1を押せばここで便宜上GP3としたPinがLowになり、Q2(型番は不明だが回路からPch-MOS-FETと推測)がONして点灯するわけだ。まぁ細かいところはどうでもよくて「どこが壊れて点きっ放しになるのか」ということである。Q2が壊れたならばFETを適当なものに交換すればよいのだが・・・試しにQ2を強制ONすると点くし、Highに吊ると消えるのでQ2は生きているようだ。つまりIC1が壊れているのである。これはどうしようもない。
オリジナルのEX-777XPの機能はフル点灯(High/72時間)→スイッチ長押しでEcoモード(Eco/144時間)の切替と、さらに長押しで点滅モード(ただ、パカパカと点滅する)というもので、RAYOVACも同じである。Ecoモードで電池が倍持つということは50%で点灯させているのだからPWM制御でおそらくはPICのようなICだろうと推測。つまり点灯回路は全部生きているので、左半分の回路を何かに置き換えてしまえばこのランタンは蘇るわけである。
というわけで、アイドリングストップ解除でも使ったDigispark(ATTiny85)を使うことにして、せっかくだから機能を追加することにした。普段はスリープ→スイッチ短押しで100%→スイッチ短押しで75%→スイッチ短押しで50%→スイッチ短押しで25%→スイッチ短押しでSOS点滅モードでそれぞれ点灯させ、各箇所にて長押しでOFF、というのを考えた。明るさを明暗の2段階から4段階に増やす。そして25%モード時はおやすみモードであり、2時間タイマーでOFFするようにしたい。
SOS点滅モードというのは、モールス信号で・・・---・・・ ・・・---・・・ ・・・---・・・と繰り返し点滅させるものである。ただ、パカパカと点滅するでは芸がないのでモールスでSOSを発するわけだ。見る人が見れば「緊急事態」と理解してもらえるかもしれない。キャンプでそのようなことがあっては危ないのだが、ただの点滅よりは「使える」機能にしておいた方が良いだろう。
Nch-MOS-FETに置き換えるとローサイドSWとなり制御は楽なのだが、部品はそのまま流用することを考えたので右半分の回路はそのままである。あとはプログラミングでどうにでもなろうというものだ。当初用意したのは基板とタクトスイッチと抵抗2本だけ、あとはDigisparkを接続して終了。消費電力的にはそんなに変わらんのではなかろうか。Digisparkは後々、ATTiny85の1チップのみにしてもいい後にDigiparkはATTiny85の1チップに置き換えることにした。

万能基板にて同じ場所にタクトスイッチが来るようにし、裏面にチップ抵抗とチップFETを搭載。中央のLEDは元から無くてもいい(無駄に電池を消費するだけの本体認識表示灯、数秒間に一度点灯して暗い場所でもランタンの位置をお知らせするだけの機能なのでこれをもぎ取る人さえもいた)ので省略。

Digisparkは電池の隙間に収められそうだったので適当に両面テープで固定しておく。
読んでの通りだが、これで機能的にはグレードUP。内蔵LEDの部分はデバッグ時に使用したので実機搭載時はコメントアウト。フェード演出を無駄に追加したので(笑)、100%点灯は0~ポワーっと明るくなり、75%→50%→25%への偏移はそれぞれシューンと暗くなる。あまり意味はない。
本家EX-777XPのジャンクをメルカリで見つけた。点灯しない、とある。

送料込950円で購入。送料を除外すれば200円くらいか。

全く同じ基板が入っていた。

電池を入れてスイッチボタンを押しても動作しないことを確認、Q2をピンセットでショートしたら点灯した。逆のモードで壊れたということか。つまり、このICはON状態で壊れる場合とOFF状態で壊れる場合があるようである。修理は同じ手法で行けそうだ。

ということで、ソフトは固まっているのでATTiny85の1チップのみにして基板を万能基板にて適当に自作。同じ基板を作り、先に改造したRAYOVACにも搭載してみた。
ところが電池を新品に交換したら点灯しない。新品電池は無負荷電圧が高く突入電流が増える、と、電圧降下も大きくなってリセットしやすいということかなぁ。元の基板には電源とGNDの間に47μが入っていたが、6.8μFのタンタルコンデンサを入れてみたら治ったのでこれでFIX。
ついでに定数を少し見直し。上記回路図は修正済。
EX-V777Dの基板はこれらとは違うものが入っていたが、機能的には削減されていて点滅モードが無くインジケータのLEDもない。でも電池寿命は短い。その分明るいけどね。