このiMacは1TBのHDDで購入した。Apple Storeで純正SSDを増設して買うことも可能であったがやたら高いので、とりあえず標準構成で買ったのである。が、この度、アップル純正の3年延長保証も切れたのでSSDを増設してシステムドライブとし、HDDをフルにデータドライブとして使おうというわけである。それと同時に高速化を図り、iMac自体を延命しようというわけである。3年過ぎたとはいえ2.7GHz Core i5はCPUとして現役だし、20GBメモリを積んでいるし、光学ドライブを積んだiMacとして今の所では最終モデル、まだまだ戦えるはずだ。先人達がいろいろ試していて"iMac SSD"でググればやり方はいろいろ出てくる*1。
まず、電源プラグを抜いてしばらく放置しよう。次にメモリを抜く。
そして必要なのは強力な吸盤だ。
このような専用品があればもちろん楽だが、
こんな感じの100圴で売ってるレバー式の吸盤フックでもいける。吸盤を用いてガラスを外し、安全なところに置いておく。
液晶ユニットを外すには、T10のTORXを外す必要がある。それには専用のドライバーが必要である。iMacのメンテナンスをするなら有名メーカーのドライバーを一本持っておくといいだろう*2。
ネジを外したからといってガバッとやるとご臨終である。液晶ユニットをわずかに起こしてすき間に手を突っ込んで各種コネクタを注意深く外してやることによって液晶ユニットが外れるのだ。これでようやく臓物と対面できるのである。
中央に見えるのがHDDだ。まぁ換装も可能だろう。
一見何の余裕もないのだが、光学ドライブの裏にSSDを内蔵できるスペースが用意されているので、光学ドライブを外す。
光学ドライブを剥がすと確かに未使用のボスが4つある。純正の場合ここに専用のマウンターパーツを使ってSSDを搭載しているわけである。そのマウンターを売ってないこともないが非常に高いのでわざわざ入手することもないし、適当な金具を使って留めることもできるであろうがSSDはメカ的可動部がないので両面テープで貼り付けるというのが先人の教えである。
私はとりあえず養生テープで貼り付けることにした。
接着力が強いのに剥がしやすいので貼り直しが楽なこと、剥がしても糊残りがないことなど、一つ持っておくといろいろ使える。 購入したSSDはこれ。特に理由はないが購入時点で11980円とまぁまぁ安かったから。それと、SamsungやCrucialのSSDの中にはTRIMコマンド*3に関する不具合が発生したとき永久に間違えたデータを削除してしまう問題が存在するものがある、とのことでその二社は避けた。
配線は専用のケーブルを使うのだが*4、Slimline13pinのSATAのメスから22pinSATAのメス、というケーブルがあればそれ。少なくとも秋田なんて田舎にはそんな特殊なケーブルは売ってないし、ざっとAmazon.co.jpと楽天とYahooを探してはみたが、これが現状売ってないっぽい。AmazonUSAでは売っているのでアメリカに発注*5。思い立ってSSD追加する人は先に買っておくと良い、納期に二週間くらいかかる。
購入時点で$7.75だったから、まぁ1000円ってところ。但し送料がそれ以上かかるので*6実質2200円くらい見ておいた方がいい。
この配線をどう通すのかよくわからなかったのだが、光学ドライブのマウントにきちんと切り欠きがあって通せる設計になっている。
マザーボード側のコネクタはというと、マザーを浮かさないと挿入できないようで、そのためにはAirmacユニットを外す必要があり、これがなんとT6のTORXというまずお目にかからないサイズのネジが使われているのでこれも専用ドライバーが必要である*7。
んでもって、赤外線受光部を抜いて、うまいことマザーを起こし、スリムSATAケーブルを挿入すると後は元に戻すだけ。
最初の画像と何が異なるかというと、光学ドライブを戻してしまうと一見何が違うのかわからないが、光学ドライブ裏からHDDの右側にかけて赤い配線が見えるのが唯一異なる点。 これがその配線であり、マザーには中央上部*8から挿すような形になる。 あとはバックアップから戻すもよし、移行アシスタントから移行するも良しである。私はHDDをそのままにSSDに新規にOSXをインストールして移行アシスタントでユーザーとアプリのみ戻し、ホームフォルダをHDDに変更することでシステムとデータをわけて使うことにした。 Fusion Drive化することもできるらしいが、要するにRAIDのストライピングじゃないの?って思うので、現時点では辞めておこう。 起動に関しては無音だし、とても速いし快適である。ガラスを戻す際には液晶表面にどうしてもホコリが付くので、エアダスターがあると捗る。
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