フロントショックアブソーバーの交換

10万キロ間近ということで、ショックアブソーバーの交換を行う(リヤはこちら)。こちらはフロントショックアブソーバー編。

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まずはジャッキアップしてウマをかける。これは足回りをやる時の基本。で、タイヤを外し、ナックルをジャッキで支えつつ高さを調整。アッパーマウントの取付ナットをメガネレンチで緩める。

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サービスホールキャップがあったので外してみると、予想通りロックナットが見えた。これはインパクトでなければ緩まない気もしたが、1/2のKTCブレーカーバーにFLAGのディープソケットでガンッと衝撃を加えると一発で緩んだ。ある程度緩むと供回りしてしまうのでそこから先はインパクトレンチの出番。この時点では完全に外さない。

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厄介なのがスタビライザーのジョイントロッドである。これは下端、スタビライザー側だが、上端がショックに接続されているので外す必要がある。ブーツからグリスが漏れているのでどうせ交換である。供回り防止のため六角レンチを突っ込めるようになっているが、お約束で錆たっぷりですぐ舐めてしまった。正攻法では外せないようだ。

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よってナットクラッカーの出番となる。ストレートで昔に買っていたナット割りの出番である。こういう工具は使わないに越したことは無いのであるが、あると無いとでは作業の進み具合が全く異なる。無ければここでTHE ENDである。

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なかなか苦労したが、たがねやドリルも駆使しながら何とかナットを割って外すことが出来た。

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上端のショック側は構造上ナットクラッカーが使えないが、どうせショックは再使用しないので外さなくても良い。もし外す場合はこのようにドリルで揉むことになるだろう。

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スタビライザーロッド、42420-65J00、2560円、左右で2本必要。これを取り付けるナットは09159-10117、104円、上下左右で計4個必要。油が抜けてボールジョイントがガタガタになっているのがよくわかる。

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モノはついでなのでスタビライザーのブッシュも交換する。41412-78K00、296円、左右で2個必要。

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外したオリジナルは右側、42412-65J02。部品番号が異なるので形状が若干変わっているようだ。外したものは変形している上に硬化しており、ひび割れも多数。交換時期である。スタビライザーに関してはブッシュとロッドを交換すれば全てリフレッシュされる。

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ここでやっとフロントショックに戻る。ブレーキホースなどを外し、ナックルのボルトナット2本を外せばストラットASSYがフリーになるので、あとは緩めておいたアッパーマウントのナット3本を外すと丸ごと外すことが出来る。

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腰が痛いのです。後は気合です。

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ナックルはクソ重いので紐で吊るしておこう、ケガも予防するしドライブシャフトも保護する。

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このようにストラットASSYが綺麗に外れたら、スプリングコンプレッサーを掛けてアッパーマウントを外してバネを外す。

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新旧いろいろ。ショックは右が41601-64J01、左が41602-64J01、各12160円、KYB製。社外品を含めて検討したが、純正が一番安いし入手性も良いので純正をチョイスした。バンプストッパー、42111-65J00、920円(左右で2個必要)。これは何も傷んでいなかったけれど手配していたので交換する。蛇腹のダストブーツ、41931-65J00、1040円(左右で2つ必要)。これも十分使えそうだったが、手配していたので交換、これらは外して見るまで程度がわからないので無駄手配も止むを得ない。

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ストラットのベアリング、41741-78K00、1000円(左右で2個必要)。右は外したオリジナルの41741-65J00、メーカーが異なるようだ。形は異なるが径や厚みは同じ。回してじゃりじゃりいうので砂を噛んでいるか、ベアリングの摩耗か、いずれ交換時期である。まぁこんなもんはここまでバラさないと換えることは無いので換えてしまった方が良い。

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アッパーマウント、41810-78K00、3720円(左右で2個必要)。これが重要で、ショックだけ換えてマウントを換えないのは片手落ちになる。ショックを換える時は換えるべきだ。外したオリジナルの41810-65J00とはゴム部分のみ微妙に形状が異なるが、RevUP品か。

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アッパーマウントとバネの間に入るラバーシートとバネは再使用する。ラバーシートは遊びが無くなって剛性が出ているものを使うべきなんだそうで、これは昔オートメカニックで読んだ知識。これらを組んで、元通りにして取り付ける。最後にジャッキを下ろして車重をかけてからアッパーをインパクトで締め込む。

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前後のショックを交換し終えると、車高が少し上がったのがわかる。乗ってみるとこれはもう、オン・ザ・レール感覚、とでも言うか、ロールはしないし、変な揺れは無いし、揺れてもすぐ収まるし、言うこと無し。新車の時の乗り心地ってこうだったんだなぁ、とその差に驚く。

これだけ違うんだもの、違ってなきゃおかしい。



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Last-modified: 2023-04-21 (金) 20:24:51
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