温水洗浄便座を交換する

便座交換に至る経緯

トイレの換気扇とフロート弁とボールタップと洗浄ハンドルを交換したので、残すところは便座くらいになった。イマドキはタンクレスタイプなどスタイリッシュな便器に丸ごとリニューアルするのが主流、と売り込んでいるが、今後、便座などが部分的に壊れたときにそれが廃品種になっているとまた丸ごと交換になっちゃうんだよね、ってことで、それはどうなのよと。やっぱりエコノミーとエコの観点からいえば汎用タイプの便座が使える方がいいと思う、どうせ10年も使えば便座は寿命を迎えるのだ。そんなわけで、新築時以来13年使ってきた温水洗浄便座*1はINAX製*2のCW-RE1。新築当時、安価なシャワー機能無しの在庫の便器を標準で取り付けて、入居引き渡し時に即、トイレ未使用状態のまま、電気屋で安かったCW-RE1を買いに行って自分で交換して以来、特に故障も無く動いてくれた。毎日お疲れさんでした。当時、便器がINAXだからということでINAXにしたものの、別に何でも良かったんだけどね。

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アナログ式の水量調整ダイヤルが泣かせる。特に壊れてはいないのであるが、10年以上の使用は出火を伴う事故や水漏れなどが起こるかもよ?とメーカーも呼びかけているのでこれを引退させて、次の便座を購入・交換することにした。というのは建前で、本音は子供が座っても体重が足りないのか洗浄温水が出ないのである。つまり体重検知式というわけだ。子供が下痢を伴う胃腸炎になった時、お尻を洗うことの重要性を子供自ら理解したわけであるが「お湯出ない」とトイレから声がするたびに便座を上から押して擬似的に体重を増加させてやらねばならなかったわけで、それが面倒になったことと、子供も小学生になり、洗浄操作が自分でできるような年齢になったし、そもそも13年も経てばいわゆる寿命で交換時期なわけであり、というわけ。

選定

まず、第一に着座センサーが体重検知式では無いこと、これが最も重要なポイント。これ、結構重要なんだけどな、カタログに明記して欲しいよ。全然書いてない。第二に安価であること。リモコンなど必要ないし、基本的機能があって2万円でお釣りがくること。この時点で予算的には貯湯式しかない。瞬間式の方がECOだとされているが、電気代の差、年間約1500円として10年使うと15000円か。安い瞬間式なら実売3万円以内で買えるから価格差から言って元は取れそうだなぁ、とは思った。でも、肝心なのは着座検知。瞬間式の中でも安価なDL-RG20はどうかなぁ、と調べてみる。カタログには書いてないので公開されている施工説明書を見てみることにした。DL-RG20(PDF)を見てみると、18ページの試運転、便座の左後部を押しながら、とある。つまり体重検知だということだ。同じ説明書ということは、上位モデルのDL-RG40もそう。やっぱりこれは却下だ。

同じINAX*3だと、価格帯から言ってCW-RK1あたりか。着座検知は見るからにセンサー式で間違いなさそうだが、価格は2万円近い。水圧が低いというレビューが多い(CW-RE1は強過ぎるくらいだったのに)のが気になるのと、最近のINAXは10年経過すると注意喚起のため電源ランプが強制的に点滅し、解除するには点検が必要で、しかも有料だと言う話が気に入らないので却下。解除は出来るようなんだけど、どうせその頃には寿命なのだよ。どうせ交換は自分でやるし、サービスマン呼ぶくらいなら買った方が安いでしょ。

トイレの雄、TOTOのTCFシリーズもINAXと似たような値段。でもINAX便器にTOTO便座ってどうなのよ?ってのと、着座検知が体重式っぽい。ご使用前の確認(PDF)を見ると、便座の右側を手で押し、着座スイッチを入れる、とある。却下。

東芝のSCS-T160は非常に安くて着座検知はセンサー式だがネットには故障報告がやたらと多い(どうやら韓国メーカーのOEMらしいので遠慮しておく)。壊れないよ?というレビューもあるが、故障報告が多いのは事実。

で、チョイスしたのはPanasonicのCH921SPF、ビューティートワレ。16330円で購入。

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これ、パナソニックのサイトを普通に見に行くと載っていないんだけど、探すと出てくるという。おそらく業者向けなのだ。同じ安価なDL-EGX10と比べて何が異なるのかというと、フレキパイプとスパナの同梱が無いのである。業者向けだからフレキパイプやスパナは省けるのだろう。

筆者は業者ではないが、既設の温水洗浄便座からの交換だからフレキパイプは不要だし、スパナも要らない。だから、逆に言えば新設する場合にはこれらの部材が不足することになるので注意。工具といっても、モンキースパナとドライバーがあれば十分である。CH921SPFは安価なだけに中国製ではあるが、他メーカーのOEMでは無いから品質レベルはまぁいいだろうと判断(コンシューマー向けでは無く、業者向けのは特にね)。

仕様の差

仕様がどの程度違うのか、大まかなところをまとめた。

項目DL-EGX10CH921SPF
省エネ達成率129%102%
年間電気代3100円3940円
年間消費電力量141kWh179kWh
消費電力332W458W
洗浄流量0.65L/min1.0L/min
貯湯量0.6L0.85L
ムーブ洗浄無し有り
着座検知体重検知式センサー式

仕様的にはCH921SPFややエコではない分、洗浄流量がと貯湯量に余裕があり、お湯切れの心配が無い。この部分がつまり消費電力の差、電気代の差なのだろうからそこは仕方ない。ま、どっちにしても昔のに比べれば十分エコであろう。そしてムーブ洗浄がCH921SPFには付いている、それはこっちの方が良い。何より一番重要なのは着座検知がセンサー式であること。カタログで見る限りCH921SPFには赤外線の検知窓があるのでセンサー式で間違いない。DL-EGX10(PDF)を見てみると、17ページの試運転のところに解があった。便座の左後部を押しながら、とある。やはり体重検知なのだ。よって却下。CH921SPF(PDF)を念のため確認。17ページの試運転、着座センサーを手で覆いながら、とある。やはりセンサー式なのだ。やっぱりこれだな。

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30分で交換完了。施工自体はまぁ、普通に取説読めば出来る。なかなか良い、洗浄力も十分強い*4。色もまぁ、合ってるかな*5。取り付けに際して余った部品はパッキン二つだけ、と、こちらもエコであった。



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*1 INAXの商標はシャワートイレ。この名称の方が普遍性があると思うんだけど、何故かTOTOのウォシュレットが有名
*2 とは言っても製造はアイシン精機OEM
*3 現・LIXIL
*4 弱いってレビューもあったけれど、強いよ?
*5 INAXの色番号BN8オフホワイトとパステルアイボリーはほぼ同色

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Last-modified: 2023-04-21 (金) 20:24:51
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