サーモスタットを交換するの巻。
とにかく、脱着しにくいところにある。まぁ、滅多に脱着するもんでもないが、今まで経験した中で一番やりにくかったのは確か。角度も付いていない(垂直)。そのため久々にミスを犯す。
ラジエータのアッパーホースを外してから、サーモスタットハウジングの10mmボルトを3本外し、固着したそれに木片を当ててハンマーで叩いて外す。サーモスタットが見えるので、これをプライヤーで掴んで外す。(予測通り)ドバドバとLLCが漏れるのでLLC交換と同時にやるのがベストではあるが、LLCは去年交換済み。しかし昨冬、暖機しても温まらないことに気が付いたので仕方あるまい、漏れた分は補充という方向で。
購入したサーモスタット、日産純正部品、開弁温度82度の標準品。21200-41B00、1470円。摂氏82度はF=(9/5)C+32より179.6、およそ華氏180度となる。寒冷地仕様車では88度品が使われることが多く、こちらは同様に華氏190度である。つまり半端な数値ではなく実はキレのいい数値になっているという話。クルマは実際、タイヤやホイールもインチだったりするし、アメリカ由来の影響が結構残る。細かいところをいうと、ホイールのPCDが114.3mmってのは4.5inch、139.7mmは5.5inchだったりするわけで。何でこんな数字なのか?ってのはインチに換算すると案外キレのいい数字が出てくることがあるのだ。
外したサーモスタットハウジングはJ氏が丁寧にガスケット剥がしを手伝ってくれた。純正ガスケットは灰色。これに手持ちのオイルパン脱着の際にも使ったベンガラ色の液体ガスケットを塗り、新品のサーモスタットを嵌めてから蓋をするように取り付ける・・・しかし、取り付けしにくい位置にあることと、角度が垂直であることもあってか、装着中にウォーターインレット内部でサーモスタットが脱落したのをそのまま気が付かずに締めてしまったらしい。アルミ軽量鋳物ということもあってか、あろうことかクラックを入れてしまった。しかもそれに気付かず「おかしいなぁ、水が漏れるなぁ、ガスケット足りない?締め付け過ぎ?」と2回も同じことを繰り返した。これは痛恨のミスだった。馬鹿か、気が付けと。いや、気が付かないな、あれは。フランジ部分は何とも無いんだから。クラックもよーく見ないとわかんないし。やれやれ・・。
というわけで、J氏のクルマでいつもの解体屋に向かう。で、この部分を廃車となっているZ10キューブから調達して事なきを得た。正直、中古部品のこっちの方が程度がいい(笑)。液体ガスケットを塗って、元通り組み立てて三度目の正直で終了。様子を見ながらLLC+水を補給する。できたと思ったらエンジンチェックランプが点灯、ああ、邪魔だからO2センサの配線を外してたんだっけ・・・戻しても直らず。やべ。断線履歴が残っちまったか。バッテリーを外してもリセットされないので諦めて実家行く途中に日産サティオ秋田に立ち寄って診断機で消してもらった。やれやれ。
ついでに遊び。K11純正のリザーブタンクは助手席側、バッテリーの隣に位置するのだが・・・。
その、サーモスタットハウジングを外したZ10キューブからリザーブタンクも購入。そしてこれをK11に装着、これでリザーブタンクを運転席側に移動することができる(なぜか取付穴位置も余って開いていて、しかもピタリ合って、全く無加工で取り付く)。これでバッテリー周りに空きスペースが出現するので、電装周りイジリやライト球の交換などが楽になる?
LLC(ロングライフクーラント)の交換はこちらを参照。
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