Renovation/レンジフードをセルフ交換する

レンジフードとは

レンジフードとはキッチンの熱源上部に設置された換気扇のことである。従来型の壁付けの換気扇と異なり熱源を広範囲に上部から直接覆い、IHのように上昇気流が発生しない熱源においてもきちんと油煙を排気できるように強力なファンを備え、排気ダクトに導くようになっている。で、それらがいわばシステムキッチンとして一体然としたモノがレンジフードである。レンジフードには大きく分けて薄型とブーツ型があり、薄型の多くはノンフィルター、ブーツ型がフィルター有りの従来型。60/75/90cmと3種類の幅があって規格化されているのでどのメーカーのモノでも基本的には問題ない。

経緯

我が家のレンジフードはクリナップのRH-93ND、家を建てたときに取り付けたもので、90cm幅。本体塗装面は錆びてきており、掃除をしても油はこびりついて取れなくなって久しい。まだ回るがさすがに20年選手なので寿命、交換時期である。ブーツ型を改良したファルコン型、当時としてはカタチも良かったんだけど今となっては圧迫感もあるし、古臭いね。ということで薄型のモノに取り替えることにした。

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仕様

交換に当たっては、90cm幅から90cm幅への交換で、まず予算が10万円以内であること、ノンフィルター且つ掃除がしやすいこと、DCモーターやLED照明で低騒音、低消費電力であること、せっかくガスコンロがレンジフード連動対応なので連動機能付き*1であること、等の条件を挙げる。前幕板はせっかく吊戸棚と同じ面材のパネルなので再利用したかったが、形状が大きく異なるので高さが変わってしまうのだ。残念だが、取付高さが変わると使えないようである。従って前幕板も新調することになるからこれも予算に含めることとする。

検討

レンジフードは業界最王手の富士工業と、換気扇大手のパナソニックと、ガス機器大手のノーリツの事実上3択。リンナイパロマなど他のガス機器大手の商品は富士工業OEMである。またシステムキッチンメーカーの多くの商品も富士工業OEM。我が家のクリナップのレンジフードも富士工業製、但し現在クリナップはパナソニック製を採用している模様である。富士工業、さすがに機種は多いが10万円以内となると、予算内で一番高いのはXGRシリーズ。当然、機能的には全ての条件はクリア、ところが前幕板が別売なのでこれを入れると予算オーバーなのである。その一つ下の機種LGRシリーズはACモーターで消費電力倍増である。次、パナソニックは自動お掃除などギミックに凝っているものは高い、その最上位機種を除外するとその下の機種はフィルター有りになってしまう。ノーリツはというと、最上位機種のクララタッチは前幕板同梱で全ての条件をクリア、且つ、キッチンタイマーなどおまけの機能も充実している。コンロもノーリツに交換済なのでノーリツ同士の組み合わせ、NFG9S23MSIに決定。他にも三菱電機を見つけたがフィルター式でACモーターに白熱球と設計が古いので検討に値しなかった。

取り外し

前幕板を外すと内部構造がわかる。

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特に難しいことは無さそう、要は本体が壁面に取り付けられていて吊り下げてあり、ダクトホースはアルミテープで固定。電源はコンセントに接続。それにしても見えないところだからって電気工事もいい加減なものである。これはついでに修正しよう、修正と言ってもフレーム付けて適当に固定しておくだけのことであるが。

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ACプラグを抜いてダクトを外し、ネジを外せばあとは壁に掛かっているだけなので気をつけて外す。めちゃめちゃ重いし、ギトギトでヌルヌルしているところもあるから気をつけるべし。

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外したタイル跡がファルコン型そのままになっている。丸みの部分の小さいタイルはスクレーパーを使って剥がした。

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取付位置までダクトを下ろして様子を見てみる。やはりタイル二段分は足さなきゃならないようだ。水色を7枚、白を8枚、計15枚足すことにした。

タイル施工

このタイルはスペイン製、約15cm角。

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今は赤坂でスペイン料理店になっているグランビア、実は秋田が発祥の地であり、当時秋田にスペイン雑貨店も出していてスペインタイルを取り扱っていたのだが、そこでこのタイルは買ったのである。家を建てるときにこのタイルを買い付けてキッチンに貼ったのだが、歩留まり分・補修分として水色と白、各10枚ほど多く持っていたのが今20年越しに役に立つ時が来たのだ。

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もう、同じものは手に入らないと思われる。タイルは余分に買っておくに限るね。このスペイン製のタイルは色味は一枚一枚異なるし、表面もつるっつるの平らではない。こういうタイルは日本製には無く、一枚一枚異なる表情があって味わい深い*2

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専用の接着剤は足りなくなると困るので多めに3袋買ったのだが、1袋しか使わなかった。作業性も良く、乾きも早いし簡単に貼れた。目地は乾いてから入れることとして、タイルが動かなくなったらいよいよ本体の取り付け作業に入る。

取り付け

取付金具に予め型紙が付いていて、型紙をセットすると自動的に金具の位置が決まるという、とても親切な造りで作業性がいい。型紙には機器下端の線が入っていて取付位置が一発でわかる。吊戸棚下端に合わせようとすると3cmほどタイルをカットしなければならなかったが、それは面倒だし、そのままタイル二段の上端に機器下端を合わせることによって吊戸棚下端よりは3cmほど上になる方がむしろ頭をぶつけないので好都合、概ね問題なし*3、ということで従来位置より少しだけ上に。念のため水平器を用いてチェック、問題無いことを確認する。

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ガスコンロにゴミを落としたり工具の落下により破損したりするのを予防するためと、工具やネジを置くのにも便利なので適当に余っていたコンパネを敷いて作業したが、これは割と重要なポイントと思われる。

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取付金具に本体を引っ掛けて吊り下げ、ねじで固定。約20kgと重いので注意。

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ダクトを取り付けてアルミテープで固定。配線はコンセント取付枠のみ付けて、ダクトから離して固定。見えないところだからこんなもんでいいけど、転がしておくのは良くないよね。

目地施工

全てのモノが取り付け完了したら試運転してみて、それから前幕板を取り付ける。幕板はスライド式になっていて高さの調整ができるので割とどうにでもなる。もともとが水色で、幕板はグレーなので違和感はほぼ無い。

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目地を施行。我ながら上出来です。

完成

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素人施工にしてはなかなか良く仕上がった。タイル面積が増えることによってキッチンも明るくなった*4。タイル工事もあるからこんなの頼むと相当の工賃がかかるだろうし。廃棄物の処理が問題だが、例によって屑鉄屋が回ってきたときに回収してもらうとしよう。コンロ点火に換気はもちろん照明も連動するのがとても便利だ。


コメントをどうぞ


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*1 各メーカー間で連動機能は共通で互換性はあるようだ
*2 日本製のタイルにするとトイレの壁のようになってしまう
*3 むしろ吊戸棚の扉を開けると頭に角をぶつけていつも痛い思いをしている
*4 ちょうど影になっている部分が従来の機器下端となる

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Last-modified: 2021-03-29 (月) 14:12:16 (49d)