後席左にチャイルドシートを付けて息子の隣に座るため、助手席ではなく後席右がうちの奥さんの定位置になってしまった。以来、ラジオにしろ、CDなどにしろ音が聞こえないという愁訴が続いた。長距離などで運転を代わって自分が後ろに乗るとわかるのだが、確かに音が聞こえない。リヤはフロント同様ドアスピーカーなのだが、完全に高音域が死んでいるのだ。2WAYを使用しているが、コアキシャルでどうしても限界があって、シートなどに吸音されてしまうのだろう。エスクードは純正でフロントにはツイーターがあるがリヤには無いのだ。
そういう不具合を改善するアイテムはチューンナップツイーターが手っ取り早いが大抵はフロントを想定している製品である。フロントへの設置は簡単で、配線もヘッドユニットから分岐して取ればよいのであって、付属する配線もそういう前提で作られた長さである。さて、リヤに付けるにはどうしたら良いものか、やってみようの巻。
リヤドアのスピーカー配線は、ドアからBピラー*1に入り、フロントドアの脇を通ってダッシュボードの方に向かっているものと推測。ドアから分岐してスピーカーの直後から配線を分岐しても、結局このルートで車内に配線を通す必要がある。だったら車内側で分岐した方が楽なはずである。フロントドアのスカッフプレートを剥がしてみることにした。
案の定、配線の束があった。リヤのランプ類やパワーウィンドウ、熱線、ワイパーなどの配線がまとめられているのであろう。
この中からリヤスピーカーの+/-を探し出すのは至難の技である。が、ソニーからアルパインに引き継がれた車種別バラシ情報を参考に線を探す。結局ここにかかれた線色とは違っていて、探し当てるのは大変な作業だった。いわゆる、年式などによって異なる場合がありますってやつなんだろうか。テスターで当たって確認した上でこの位置で思い切って切断し、ギボシ端子を取り付ける。もちろんオスメスにしておくわけだが、ヘッドユニット側(の+)をメス、スピーカー側をオス、にしておけば、もちろん以前の状態に復旧できる。そこに、ギボシ端子を使ってy字状に配線を割り込ませる。配線が終わったらハーネステープを巻いておく。
リヤドアのスカッフプレートを剥がし、同じように配線を潜り込ませていく。長さ的にはバッチリで、付属の配線で間に合った。
内装パネルの隙間からうまく配線を出してやる。この作業がまた一苦労。銅線を使って配線を絡ませてうまく引き込んでやる。
ツイーターはパイオニアのTS-T40を購入、オートバックスで3980円。価格の割に周波数特性がいいのでこれにした。場所は頭の後方になるリヤのトノカバー横に設置した。後席でもばっちり音域が上になり、高音が聞こえるようになった。30度を超える炎天下での作業だったが費用対効果は高い。
コメントをどうぞ