シャワー付き洗面化粧台の修理

シャワー付き洗面化粧台の修理・漏水篇

我が家のクリナップのシャワー付き洗面化粧台、ファンシオ。そろそろ17年になろうか、夜勤前の奥さんから愁訴のメールが。

「急に水が出なくなった」

そんなわけはないので、水漏れしてないか見てくれと言ったが、していないと。そんなわけないよなぁ、怪しいなぁと思って、先行でクリナッブのサポートに会社から電話、図面を会社のFAXに送ってもらう。部品リスト見ると今は亡きMYM*1か・・・でもKVKに部品はあるようだ。何とかなるか? 帰宅すると盛大に水漏れしてるし(~_~)。で、洗濯機の下までビチョビチョ。やれやれ、、、と元栓を閉めて大掃除開始。バスタオル2枚でどうにかなるレベルで助かった。ビチョビチョじゃんと夜勤中の奥さんにメールしたら

「私のせーじゃないし」

だってさ。

「知ってるし」

こんなことで洗面台全交換などアホだ。水道屋なんて呼ぶだけで8000円もかかる、8000円あったら部品買えるわい。

部品手配

臨時の大掃除が終わって、バルブを開けてみる。

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カートリッジに異常はないが、ホースからの水漏れっぽい、シャワーの根元から水が溢れ出る。ホースが破れてるっぽいんだよね、寿命だね。図面見ながら部品発注する。ついでにカートリッジも交換しよう。

バルブカートリッジは定価4260円を2456円で手配。

旧MYM洗髪水栓シャワーホース組HC187DW-T6(クリナップ社向けFA547T6用)定価6460円を4037円で手配。ああ通販って素晴らしい。こんなもんホームセンターには無いし、クリナップに発注しても定価だし。

準備作業

部品が来るまでの間に準備作業。

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バルブはしっかり閉めておく。たいていは下の収納の奥にあるはず。一応寒冷地仕様なので水抜きが付いているがはっきり言って不要。我が家は家の中が氷点下になることはない。このT字型のジョイントを外すとシャワーホースが外れる。

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シャワーヘッドは捻ると外れた。

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ホースのこの部分はウォーターポンププライヤーで上に引き抜くと取れた。どうせ交換なのでキズが付いても構わない。

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ハンドルはここをアクセスすると外せた。これはよくある造り。ハンドルは供給不可部品になっているので壊したらアウト。

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カバーは水垢で外れにくくなっているが、まぁここまでは簡単に到達できる。

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部品を外した状態で、普段掃除できない箇所を掃除して、これで交換準備はOK。部品待ち状態にしておけば作業が早い。まぁ、2-3日我慢せよ。歯磨きは風呂で、洗顔はキッチンで、よしなに。

交換

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入手したKPS027H-C(左)と、HC187DW-T6(右)、共に旧MYMのパーツなのだが、KVKのラベルが付いている。ということは継承したKVKがちゃんと部品の製造をしているということで、ちょっと安心。在庫のみの販売だとディスコンになった瞬間に修理不能になる。まぁ、次の修理があるかどうかはわからないが。

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カートリッジの交換そのものは大変ではないが、開口部のでかいモンキーが必要である。32mm以上開くモンキーかウォーターポンププライヤーでも可能かもしれない。

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ホースをガラガラと挿入して行く。

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どうせガイドのホースより上には引っ張れないので取り回しを変えた。取り外しの時は「の」のようになっているが、今回の取り付けは「し」のようにした。引きながら調整すればいい、この時は二人いた方がいい。金具部分の形が変更されていた。前のは共に六角だったのでスパナ二丁で開け閉めできたが今度のはホース側が丸だ。指で締めて漏れないのか?と思ったが、大丈夫な模様。

シャワー付き洗面化粧台の修理・電気工事篇

ついでに。スイッチがホロポロなのである。

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よく使う照明のスイッチのカバーが破れたままで見窄らしい。メンブレンスイッチかと思って剥がしてみたらどうも違った。

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クリナップに問い合わせるとこの部材は廃止品で供給不可だという。何ということだ。どうせ電材、どっかにあるかと思って探したら全く同じ部品がサンウェーブとノーリツで使われていることがわかった。しかしサンウェーブはINAXと統合したので これも廃止品。ノーリツはどうかというと色味は違うがあるではないか・・・。

寸法的には合いそう。しかしこんな部品*2で864円もしやがる。こんなもん、汎用品に置き換えた方がいいなということで改造することに決定。なお、洗面台のコンセントを抜けば無資格でも電気工事できる部分なので誰がやっても問題ない。元々のスイッチは水が掛かることを想定した造りにはなっているが、ここに水をぶっ掛けると洗面台の外に水が溢れるので水は意識して掛けることはない。よって汎用品で大丈夫だろうと判断。手持ちで余っているフルカラースイッチとコンセントに置き換えることにする。

改造

とりあえず、スイッチユニットを外す。三連の横プレートは持ってないので調達。WCF8203WKとWCN3703。この寸法が140x24。

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外すと御丁寧に開口部が2箇所になっている。寸法的には横幅110mmか・・・。かなり大工事になるかな。

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縦は少し削ればいいかな。ということで、開口部は広げなければならないことは決定。

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真ん中の部分はニッパーで切断して結合。

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あとは油性マジックでケガいた線に沿ってヤスリで広げていく。比較的柔らかい素材だったので助かったが、ギコギコと1時間くらい頑張った。

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WCN3703に取り付けたスイッチとコンセント。配置を変えて左から照明にほたるスイッチWN5051、真ん中が使用頻度の低いヒータースイッチWN5001、右がコンセントWN1001とした。本来は照明が真ん中、ヒーターが左である。で、一番左にヒーターの動作インジケーターがあったのだが、ヒーターを使うことはほとんどないのでこれは殺し、配線はビニールテープで処理。これを元々付いていたスイッチのタッピングで固定する。

手持ちの部品でやったのでこうなったが、ヒーターにはONで光るインジケーター付きのスイッチを使うとそれっぽいかも。

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WCF8203WKを被せて完成。全く違和感のない仕上がり。WCF8203WKが145円、WCN3703が87円、計232円で元々こうだっけ?という感じ。我ながら満足度高い。。

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修理と改造が完了した。



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*1 喜多村合金、2008年3月廃業
*2 カバーのみ

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