電圧計

速度計(スピード)、回転計(タコ)、燃料計、水温計。このあたりが標準的な装備としてのメーターの種類であろうか(少なくともTD54W・エスクードはそうだ)。安価なクルマには回転計は装備されないことが多いし(我が家のK11・マーチが該当、但し同じK11であってもグレードによっては装備される)、水温に関しては最近は警告灯になっていることもある。逆に言えば最低限速度と燃料がわかればいいのである。換言すると、回転数に関しては(オートマチック或いはインジェクションでリミッターが付いているエンジンであればオーバーレブすることも無いから)無くても差し支えないし、水温に関してはほとんど真ん中を指しているのが当たり前であって、トラブルも減っているので必要が無くなったのだ。事実、オーバーヒートしてボンネットから煙を上げて停まっているクルマなんて近年ではほとんど見かけない。これは冷却ファンがベルト駆動になっているクルマが減ったからだろう。例えば前車ミストラルはファンベルト駆動だったが、現車エスクードは縦置きエンジンであっても電動ファンだ。

しかし世の中追加メーターなるものが売られている。ターボ車にはブースト計とか連成計、NA車には真空計(バキューム)、チューニングやレース走行の監視(或いはファッション)を目的に油温計や油圧計、そういったところが主な対象・ラインナップのようである。燃費走行を心掛けるためにマーチには真空計を追加しているがエスクードには瞬間・平均燃費計が装備されているのでクリア。油温や油圧は通常走行に関して言えば、定期的にオイル交換をきっちりやって、日常点検で油量を見ればまずトラブルは起こらないと考えていいから不要。では実使用上で日常最も役に立つメーターは何か?答えは電圧計となる。

何故ならば、バッテリーに関するトラブルは実に多いからだ。事実、始動不能に陥っているクルマもたまに見かける。例えばライトの消し忘れなどポカミスならどうしようもないが、電装部品が多くなっているのは時代の流れ。バッテリーの性能が変に上がって長寿命化している代わりに突然死するケースも増えてきており、テスターで時々電圧を測定する程度では未然にトラブルを予防できない。回転計や水温計を省くなら電圧計を標準装備してくれと常々思う。バッテリー警告灯なんてほとんど意味を成さない。そもそもあれはオルタネータの警告灯で、あれが点く頃はバッテリーもかなり弱っているはずなのだ。 電圧が常時監視できれば、少なくとも突然に始動不能・走行不能に陥ることは減るだろう。バッテリーの寿命予測やオルタネータの調子もある程度はわかる、というわけでミストラル時代の形見、中古の電圧計をエスクードに取り付けるの巻。

20070621_0.jpg

カーステ、エアコン、並びにトランスファーセレクトスイッチ部分を外す。カーステの取り付けの際に一度外しているから簡単である。ESP装備車にはOFFスイッチが付いているが、ESPを嫌って(そんな電子制御デバイスは要らん、冬は滑らせてナンボだろ?)装備無しにしたので、いかにもここにはメーターを付けて下さいと言わんばかりのブランクパネルがある。

20070621_1.jpg

エアコン操作パネル部分を適当にネジを外して外す。迷うこと無かれ。

20070621_2.jpg

エアコン操作パネルが外れると、この丸い蓋を外すことができる。こうして見ると、同じ形状だからトランスファーセレクトスイッチは逆サイドにも付けられるね。あ、左ハンドル仕様は逆に付いているのかな・・・

interior-2006-suzuki-grand-vitara-bozhentsi-pic-2-122.jpeg

と思って見てみるとやっぱりそうだった。

20070621_3.jpg

ささっとやっちまったので途中は省略、いきなり取り付いた状態だが、裏パネルは穴開け加工とかいろいろやってます(奥行きが結構ぴったりで助かった)。電圧計はコネクタ化しているので今後の取り外しも容易。電圧やイルミネーションは簡易的にカーステ裏から分岐配線(ACC電圧を見る、それでことは足りる)。エンジン始動で14V以上を示しているのでオルタネータによる発電も正常であろうと判断できる。

20070621_4.jpg

エンジンOFFで12.6Vあたりを示しているのでバッテリーはビンビンだぜぇってことで。何故12.6Vが正しいのかはこの日の日記を参照方。12Vを切るようになったらバッテリーは交換時期に突入、という目安で良いんではなかろうかと。純正バッテリーはどうせ補水タイプの激安品だし、かといって最初からOPTIMAをというような金も無いのでもったいないからギリギリまで使ってやろう、そのためにも電圧計は必要なのだ。

20070621_5.jpg

イルミネーション点灯状態。本来このメーターは電球照明なのだが、手持ちのアンバー色LED(TLY123)に変更、220Ωの抵抗を介して点灯させている。計算上は60mAとちょっと流し過ぎかもしれないが、まぁ、壊れることは無かろう。壊れたら330Ω(これだと40mA)にでも変更するけど。でもそれだとちょっと暗いかなぁ・・・今でも若干暗いけど、まぁ、自己主張するものではないしこんなもんでOKだろう。暗闇でもちゃんと見えるし、始動前と始動後しか見ない、運転中に常時凝視するメーターでは無いので良しとする。

20070621_6.jpg

遠目に見れば、全く違和感の無い?内装に仕上がった。純正のようにそこに佇む電圧計。これでいいんじゃないでしょうか。



コメントをどうぞ



添付ファイル: fileinterior-2006-suzuki-grand-vitara-bozhentsi-pic-2-122.jpeg 81件 [詳細]

トップ   編集 凍結解除 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2023-05-07 (日) 09:24:31
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.