フロントブレーキのオーバーホール

フロントブレーキのオーバーホールを行うの巻。

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新車納車後、3年目。軽く塗装をしていたためかブレーキローターのエッジの状態はまずまず。ローター摺動面も平滑に減っていてレコード盤状の傷も無い。状態は良好。

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オーバーホールキットはMiyacoの優良部品、SP-131、これは純正品番だとシールセット,ピストン55830-50J00(600円)を二個、ブーツ,ピン55201-50J00(170円)を四個、キャップ,ブリーダプラグ55156-77E00(140円)を二個、それぞれセット化したものであり、1512円で東京ラジエーター大館にて購入。純正の場合、総額2160円となるので70%相当額である。

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Miyacoの、と書いておきながら裏を見ると、中身はSEI(住友電工ブレーキシステムズ)が作っているものと思われる。なおエスクード純正のキャリパーとパッドにはADVICSの刻印があり、ADVICSの前身はSEI。じゃあ結局これは純正パーツそのものなのではないかというオチ。まぁ、スズキ純正を買うより安いしこれでいいのだが。

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いつものようにブレーキラインをロックする。STRAIGHTラインロッククランプが便利。ブレーキホースは何ともないのでそのまま継続使用。

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ブリーダープラグキャップはひび割れが目立つ。

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キャリパーを外すには、14/17のメガネレンチがあれば良い。愛用しているのはKTC。メガネレンチはいざとなると叩く、という荒っぽい使い方をするので高級な工具は買えない。

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外れたキャリパーASSY。普通なら3年4万kmぐらいではオーバーホールすることも無いのだろうが、このくらいでやっておくと本来の期間であろう次回が格段に楽になることを過去に学習したので実施しておく。

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キャリパーサポートと分離。

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ブレーキパッドの残量厚さは十分、次回車検(5年)まではもつだろう。純正ゆえに可もなく不可もない、普通のパッドだが、ローター攻撃性は低く、鳴きもダストも目立たないからまぁ良しとする。

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木片を当てて、コンプレッサーのエア圧でピストンを押し出す。

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にゅーっと出てくる。

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再度、木片を薄いものに取り替えてピストンを取り外す。外したら真鍮ワイヤブラシでガシガシ水で洗い、ブレーキクリーナーをかけてエアで水分を飛ばす。

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ダストブーツに異常はなかったが、弾力はかなり失われている。ここに亀裂、切れ目などがあると水が浸入してピストンが錆びてしまう。

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ピストンシールも外す。新しいのをラバーグリースを塗って組んでおく。

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日産純正ラバーグリース、チューブで一本持っておくとしばらく使える。

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がれえじみなかわ流のダストブーツの組み付け方。キャリパー側にラバーグリースを薄くたっぷり塗っておき、ピストンにも薄く塗って、こんな風にピストンにブーツを被せる。

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で、キャリパーに載せる。奥の方を確実に入れたら、手前に向かってだんだん入れていって、最後に真中で確実に入れ込む。一般的に解説されている主流の方法では、先にキャリパーにダストブーツを単品で組み付けておいて、エアーを吹き込みながらダストブーツを膨らませつつピストンを押し込む、という感じだが、経験上、この方法が早い。もちろんこの方法はシールをリングで固定するタイプのダストブーツの組み付けには使えない。

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ゆっくり、確認しながらピストンを押し込むと、ぱちんときれいに嵌まる。

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木片を当てて、エアでピストンを出し、ダストブーツがきちんと嵌まっていることを確認する。

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嵌まっていることを確認したら、戻して組み付け。

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ピンブーツは引き抜いて交換するだけ、スライドピンには新しいグリスを塗る。あとは組み付けて、ブレーキフルードをエア抜きをして終了。



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Last-modified: 2023-04-21 (金) 20:24:51
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