スズキ純正部品のTD54W・エスクード用のオイルフィルターカートリッジエレメント。秋田スズキにて購入、1050円。
伝票には16510-61A02/16510-61A01と書いてある。自分が買ったものは16510-61A02だが、16510-61A01も共通部品ということ。製品改良等でレビジョンアップしたのだろう。
純正部品はこんな箱に入っている。
スズキ純正の印字。
その反対側にはTOKYO ROKIと印字がある。つまり東京濾器製ってことのようだ。スズキ純正部品といってもスズキが作っているわけではない、スズキが作らせ、スズキが購入し、それを純正部品に指定してスズキが使用、或は販売しているということ。これ、タイヤやバッテリーでは当り前の話(スズキ製、日産製、トヨタ製のタイヤやバッテリーは無いということ)。しかも一般論で言えばタイヤやバッテリーがダメになったからといって、それらを純正部品で買い求める人はほとんどいない。たいていはカー用品店などで買って交換している人がほとんどで、その時全く同じモノ*1を選ぶ人もほとんどいない。もちろんグレードアップする場合もあるだろうし、純正と同等ならそれより安価なものを選ぶ場合もあるだろうが「合えば良い」という考えが根底にあることは確かである。ワイパーや電球類もそう。強いて言えばオイルもそう。なのに、オイルフィルターエレメントはやたら「純正じゃないとダメ」という人がいるのはなぜだろうか。これだって、サイズが合えば何でも使えるはずなのである。
この純正部品はエスクード新旧全般、ジムニーの軽じゃないモデル、X-90*2、カルタス系?、とまぁマイナーどころが主な適用範囲っぽい。オイル交換は自分でやるが、その都度スズキの販売店にこれを買いに行くのは面倒。スズキ用の互換品でもいいのだが、こんなマイナーなクルマの互換品はカー用品店でもなかなか無いことが多いのである。16510-61A02の実測データはφ68×85、3/4-16UNFであるから、似たようなもので合うものがあればそれを流用するのが良いのではなかろうかと考えるのは、がれえじみなかわ的には自然の成り行き。スズキ用の互換品ではない、つまり日産やトヨタのいわばメジャーな車種の部品から流用を考えるという話。
手近なところで、普段K11・マーチに使っているエイシン*3製なら大量に在庫を持っている。比較してみると、ほとんど大きさに差異は無い。実測データはφ65×85、3/4-16UNF。高さは同じで直径が3mm違うだけだ。直径といっても外径の違いで内径*4は同じ。
取り付け部分のネジの規格とオイルシールの径が同じなら、問題なく取り付けできるはずだ。フィルターエレメントのカートリッジ径が少し細い分には容量が少し減るが、この程度なら誤差の範囲である。実際に試してみたが、問題なくK11・マーチ(CG10DE/CG13DEエンジン)用がTD54W・エスクード(J20Aエンジン)に流用できた。奥さんのクルマ、K11・マーチと消耗部品に互換性を持たせることによって、調達並びに保有在庫を共通化できればこれは個人的に何かと便利である。それぞれの在庫管理が要らない、単純にあと何個あるかをカウントすれば良いだけになる。そして安価に、且つ安定して調達できればそれに越したことは無いのである。そして最大の利点は工具*5が共通になることだ。
マーチで使えているトヨタ純正90915-10001とその互換品も使えるだろう*6。スズキ用を苦労して探すより日産用やトヨタ用が使えるなら、何かと入手性に関して楽になる。カー用品店での選択肢も広がるというものだ。また、安価な互換品は嫌だという人でも、純正部品ならどうだろう。例えば日産純正部品、またはトヨタ純正部品なら、スズキ純正では無いものの「純正品質には相違ない」のである。日産やトヨタの販売店はあちこちにある。そこにスズキエスクードで行って「マーチ用(或はスターレット/ヴィッツ用)のエレメントを下さい」と言えば、エスクード用に「純正品質のエレメント」が調達できるのである。スズキの販売店が近くに無く、日産やトヨタの販売店が近くにある場合、その方法も使えるということである。ちなみにこのエイシン製K11・マーチ用をTD54W・エスクードに実際に使用しているが、何の問題もないことを申し添えておく。価格も1/3である。但し、これはその行為を正当化するものではないし、結果を保証するものでもない。極めて個人的な自己満足のために実証実験を行い、継続して使用しているだけのことである。
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